新潟県長岡市に設置された長岡技術科学大学は国立大学で、日本では比較的歴史が浅い大学です。近年のテクノロジーの発達は著しく、昔よりも快適な生活が実現しています。長岡技術科学大学は、大学の様々なカリキュラムを通して指導的技術者を養成する画期的な大学です。創造的な能力を持ち、社会の発展に貢献できる人材を育てている長岡技術科学大学の概要を紹介します。
1976年10月1日に誕生した大学には、様々な特色があります。入学者の選考に推薦入学制度を採用し、高等専門学校の卒業生を第3学年に受け入れています。普通高校や専門高校の卒業生は第1学年に受け入れ、外国人留学生も第3学年に受け入れます。注目を集めているのが5年一貫制博士課程で、技術科学イノベーション専攻ではグローバルに活躍できる高度な研究能力を養います。第4学年になると官公庁や企業での実務訓練があります。社会と密接にかかわり、指導的技術者にとって必要な実践的な技術と人間性を体得します。
大学では悩みを抱える学生のために、適切に対応できる組織を設けています。学生相談室では保健師や学校医、カウンセラーが学生の心身の悩みに対応します。学生生活や勉学上の悩みについてはクラスの担当教員やアドバイザー教員、指導教員が応じます。なんでも相談窓口は気軽に相談できる窓口で、学生生活や学業はもちろん恋愛や経済問題など幅広い悩みや心配事に適切な相談員が対応します。障がい学生支援室もあり、障がいのある学生をサポートしています。
日本はグローバル化が進み、長岡技術科学大学も約100の海外機関と学術交流協定を締結します。国際連携教育を実施し、積極的に国際交流を推進しているのも特徴のひとつです。現在は、約24の国と地域から328人もの外国人留学生を受け入れています。全学生における留学生の比率は、約14%という高い数字になります。外国人留学生を受け入れると同時に、海外機関での実地訓練など日本学生が海外で経験を積める機会も幅広く提供しています。開かれた大学なので社会人も広く受け入れ、専門職大学院システム安全専攻を開設して話題になります。
大学では、世界でも最高水準のトップランナーを養成しています。科学技術の先導者を育成するために産学融合トップランナー養成センターを創設し、研究者にとって理想的な環境のもとで産学融合研究を促します。大学教育にも参画すれば、産業創出につながる成果だけでなく教育者の素養も得られます。