新潟県の中南部に位置する長岡市は、長岡まつり大花火大会や錦鯉などが有名です。しかし知らないと損をする長岡の名物グルメも多くあります。
1つめはちょっと変わったお赤飯、しょうゆ赤飯です。小豆ではなく金時豆を入れ、しょうゆやみりんなどで味をつけたものです。期限は諸説ありますが、はっきりしたことはわかっていません。普通のお赤飯の材料が揃わなかったから、しょうゆ造りが盛んだったからという説があるそうです。始まった時期は江戸時代とも言われていますし、明治時代とも言われています。ですが昭和の初期にあったのは確かで、お祝いのときに食べられていたそうです。普通のお赤飯が苦手な人がいる家庭では試しに作ってみるといいかもしれません。
2つめはのっぺというご当地グルメです。長岡の人にとってはおふくろの味と言っても過言ではりません。材料はまず人参と椎茸、鶏肉です。くわえて牛蒡やくわい、練り物などを入れます。味付けは醤油ベースですが、お店や家庭によって異なります。お正月やお祝いの場で振る舞われることも多いです。
3つめは番屋汁で、番屋鍋と呼ばれることもあります。蟹や魚などの魚介類に旬の野菜を入れて、味噌で味をつける汁です。浜の番小屋で漁師が作っていたのが由来です。魚介類も野菜もご当地もの、しかも旬のものが食べられるので観光客に人気があります。魚のアメ横と呼ばれることもある、寺泊の魚市場で食べることができます。番屋汁と好きな焼き魚を選んで食べるのが定番です。
4つめは栃尾あぶらあげという、ジャンボ油揚げです。サイズは通常の油揚げの3倍ほどであり、揚げるところを初めて見る人は火が通るか心配になるそうです。栃尾あぶらあげは通常の油揚げとは違い、2回揚げることで外をカリカリ、中をフワフワにしています。長ネギの輪切りや大根おろしをのせて食べるのが一般的で、酒の肴にぴったりだと言われます。
最後は名前から魅力的な洋風カツ丼です。白いご飯の上にとんかつをのせ、そこに洋風のソースをかけた食べ物です。ソースはデミグラスだったり、トマト風味だったりします。名前に反して平皿に盛り付けるお店ばかりで、付け合せのサラダもよく見ます。戦後まもなく長岡の洋食レストランで考案され、市内のさまざまなお店で食べられるようになりました。ルーツとなるお店は閉店してしまいましたが、味を守っているお店が存在します。ユニークなご当地グルメですから、食べ比べをするのも面白いでしょう。