僕の一日は、朝の5時に起きて、静まり返った台所で自分専用のコーヒーを淹れることから一日が始まります。
23時過ぎに帰宅して、妻と子供たちの寝顔を見ながらビールを煽る毎日は、もう正直言ってクタクタ。職場ではコストカットの数字と、現場の若い衆の「良いもん使いたいっすよ」っていう熱意に挟まれて、胃がキリキリする場面も多いんです。
そんな僕にとって、唯一の「自分を取り戻せる場所」が車中泊。
今回は、僕が4年続けてきた車中泊の経験をベースに、これから始めたい人へ向けた「とっておきのノウハウ」を詰め込んでみました。場所選びから、僕の愛着のある道具たち、そしてプロの視点もちょっぴり入れた車中飯まで、包み隠さずお話ししたいと思います。
是非、最後までお付き合いください。
自由だからこそ知っておきたい「場所選び」と自分なりの基準
今日はあいにくの天気の中、癒しの車中泊へ出かけます。早いもので車中泊を始めて4年。ありがたいことに、僕の過ごし方を見て「興味を持った」なんて言ってくれる仲間も増えて、本当に嬉しい限りです。
今回は、これから始めたいって方に向けて、場所選びやアイテム、注意点を僕の経験からまとめてみました。
まずは場所の話。自分は「道の駅」「無料駐車場」「キャンプ場」「RVパーク」を、その時の気分や状況で使い分けています。
ただ、道の駅にはちょっとした「ルール」があります。
24時間無料で便利だけど、本来はドライバーの休憩施設。休憩や仮眠はOKでも「宿泊目的」はNGっていうのが原則なんです。推奨されていない場所も多いから、一概にダメとは言えないまでも、事前の確認は必須。何よりマナーを守るのが、遊びを楽しむ大人の条件ですよね。
安心を「買う」選択。RVパーク リステル猪苗代の魅力
今回は「RVパーク」を予約しました。ここは日本RV協会が認定した、安心して車中泊ができる専用施設。有料だけど、設備が整っているから僕みたいな「静かに過ごしたいおじさん」には最高なんです。
到着したのは、福島県猪苗代町にある「RVパーク リステル猪苗代」。
ホテル併設の珍しいタイプです。RVパークの相場はだいたい2,000円から3,000円くらいでしょうか。ここは電源やゴミ箱はもちろん、ホテルの入浴施設が使えるのがデカいですね。
キャンプ場も良いんですが、あそこはテント泊の人がメインだから、深夜のドアの開閉音とか、意外と気を使うのが難と言えば難。
その点、RVパークならお互い様というか、気兼ねなく楽しめるのがメリットです。
お、、天気が良くなってきた。猪苗代湖が見える絶景。少し高いけど、温泉とこの静かさには代えられないですね。
快適な「寝床」が車中泊の命。フラット化へのこだわり
車内の準備を開始。今の時期、窓を開けると虫が入るから、はめ込み式の網戸は必須アイテム。これ、取り付けが楽で重宝しています。
一番大事なのは「寝床をフラットにすること」。段差があると、僕みたいな50代の体には翌朝の腰痛として跳ね返ってきますからね(笑)。クッションや毛布で隙間を埋めて、その上に厚さ7.5cmのインフレータマットを敷けばOK。
これだけで小さな車内が、自分だけの「極上寝室」に早変わり。段差が完全に消えるこの瞬間が、DIY好きとしてはたまらない快感といえます。
道具への愛着。ポータブル電源なしで「不便」を楽しむ
今回は、あえて「ポータブル電源」を使いません。最近はみんな持ってるけど、最初はなくても十分楽しめるってことを伝えたいから。
愛用の道具を紹介しますね。
・シェラカップ:コップにも鍋にもなる万能選手。
・snow peakのチタンマグ:軽いしスタッキングもしやすい。
・オピネルのナイフ:定番だけど、この折り畳みのギミックが男心をくすぐる。
・カトラリー:ほぼ100均。割れる心配のある陶器は避けるのが鉄則。
そして、僕の「相棒」たちがこれ。
・ホットサンドメーカー:フライパン代わりにもなる。
・メスティン&ポケットストーブ:ダイソーでも買えるけど、これで炊くご飯は格別。
・カセットコンロ:Iwatani製を自分でサンドベージュに塗装した自信作。
職場の厨房では便利極まりない最新の設備を使っているけど、外ではこういう「一手間かかる道具」の方が愛着が湧くんですよね。五徳に合わない小さな鍋のために、100均の網を乗せる……そんな工夫が、仕事のストレスを溶かしてくれるんだと思います。
車内を自分だけの「隠れ家」にする夜の演出
夜の帳が下りてきた。遮光カーテンをピラーに挟んで、外からの視線を遮断。施錠はどんな時も絶対です。これ、防犯の基本。
最近取り付けたサイドバーにライトを吊るせば、車内はもう僕専用の「居酒屋」状態。DIYしたラゲッジボードがテーブル代わり。少しずつ手を加えていくと、車への愛着がどんどん増していくんですよね。
プロの技(?)を添えた、メスティン鰻重の贅沢
さて、お楽しみの夕食準備。米は家で研いで浸水させてきた。この「下処理」が、外での調理をスムーズにするコツなんです。
メスティンの下にトレイを敷くのを忘れないように。僕は洗い物を減らしたいからアルミホイルで自作。ポケットストーブの中にもアルミを敷けば、固形燃料の片付けが楽になる。こういう「ちょっとしたズボラ術」も大事ですよね。
今日のメインは、安売りしてた国産の鰻!耐熱ジップロックに入れて、炊飯中のメスティンの蓋の上に乗せて温める。これで一石二鳥。
※注意:車内での火気使用は「換気」が命。一酸化炭素チェッカーは用意すべき(今回は電池忘れたけど、窓を全開にして対応しました)。
15分蒸らして、ほんのりおこげができたご飯に、ふわふわの鰻を乗せる。タレと山椒をたっぷりかければ「メスティン鰻重」の完成!
付け合わせは冷奴。合わせるのは、関東限定の「未来のレモンサワー」。これ、生レモンが入ってて、レモンスカッシュみたいに飲めるから大好きなんです。
鰻はもう、やばい、、、ふわとろ。
仕事で「原価が…」なんて言ってる自分を完全に忘れて、ただただ旨い。最後の一口まで贅沢に味わいました。ごちそうさまでした。
温泉、そして思想の宇宙へ
片付けはウェットティッシュで拭くだけにして、本洗いは帰宅してから。外ではフクロウの声が聞こえる。
RVパークから歩いてホテルの温泉へ。露天風呂が広くて、夜風が最高に気持ちいい。
風呂上がりのビール(また飲んでる)を片手に、最近ハマってるアニメ『チ。 ―地球の運動について―』を鑑賞。ヨルシカの主題歌もいいし、信念のために命をかける姿に、なんだか胸が熱くなる。
寝る時はNANGAのシュラフ。今の時期は掛けるくらいがちょうどいい。枕は妻から車中泊用に、、とプレゼントされたお気に入りの「白くまちゃん」。
モバイルバッテリーでスマホを充電して、おやすみなさい。
鳥の声で目覚める朝と、初心のホットサンド
おはようございます。
鳥の声が響く朝、最高に癒される。 目覚めのコーヒーは、あえて「ドリップバッグ」。昔はミルで挽くことに憧れたけど、結局めんどくさくなってこれに落ち着いた。それでいいんです、休日は自分を甘やかしてなんぼだから。
朝食はハムとチーズのホットサンド。僕が初めて車中泊でつくった、思い出のメニュー。あ、パンを乗せ忘れるっていう、プロにあるまじきミス(笑)。でも、外で食べるならそれも笑い話。 デザートはヨーグルトにメープルシロップ。シンプルだけど、このサクサクのホットサンドが、昨日の鰻に負けないくらい旨いんだ。
猪苗代の絶景、そして日常へ
チェックアウト前に、お目当ての「リステルハーブ園」へ。 アンブレラスカイの幻想的な風景。水面に映るカラフルな傘が、万華鏡みたいで本当に綺麗。さらにその先には、広大な菜の花畑。
黄色い波の中を泳ぐ鯉のぼりと、磐梯山のコントラスト。まるでナウシカになったような気分で、満開の花にパワーをもらいました。最後にもう一度温泉に浸かって、さっぱり。
車中泊は、自由だからこそ「マナー」がすべて。場所選びや準備、防犯も大事だけど、周囲への配慮が、この素晴らしい文化を守ることに繋がると信じています。
興味のある方は、是非心がけながら挑戦してみて下さい。
- 道の駅は宿泊NGの原則。RVパークや許可された場所を選び、マナーを徹底。
- 寝床のフラット化こそが快眠の鍵。マット選びには妥協しない。
- ポータブル電源がなくてもカセットコンロや固形燃料で十分楽しめる。
- 車内での火気使用は一酸化炭素中毒に厳重注意し、必ず換気を行う。
- 下処理を家で済ませておくことが、快適な車中飯への近道。
さあ、明日からはまた、ホテルの厨房で「コスト」と「品質」の戦いが始まります。でも、この週末の思い出があるから、また一週間戦える気がする。
皆さんも、もし今の生活に少し窮屈さを感じているなら、小さな車に好きな道具を詰め込んで、自分だけの解放区を探しに行ってみませんか?最初は不便かもしれないけど、その「不便」こそが、僕たちの感性を呼び覚ましてくれるはず。自分も、これからもマナーを守って、この最高の遊びを続けていくつもりです。最後まで読んでくれて、ありがとう。
また、どこかのキャンプ場かRVパークで会えたら嬉しいね。
コメント