こんにちは。50代副料理長です。
行楽日和の休日。窓の外には、鮮やかな秋色の風景が広がっています。 ついこの間まで、猛暑の夏に苦しめられていたのに、いつの間にか朝晩はめっきりと冷え込むようになりました。
今回私が向かうのは、富士山の絶景スポットとして知られる場所ですが、
季節の移り変わりに合わせて、車内も冬仕様へ衣替えをすることにしました。出発前に、床面を夏仕様から「冬仕様」へと模様替えし、底冷え対策を徹底します。
身近な物でできる!愛車の床面「冬の底冷え・床暖対策」
冬の車中泊で最も重要なのは、車体の下から伝わってくる冷気を遮断することです。 私は、自宅にある身近な物を使って底冷えを防ぐ対策をしています。
薄手のラグマット(2枚): 車中泊を続けているとラグは汚れるもの。汚れても家ですぐに丸洗い(洗濯)できるように、あえて薄いタイプを2枚重ねて敷くのが私のこだわりです。
電気ホットカーペット: 重ねたラグの間にホットカーペットを仕込みます。これで車内に簡易的な「床暖房」が完成。足元からじんわりと温めることができます。
寒い季節に、ぬくぬくと温まった車内で温かい物を食べる。 仕事で疲れ切った50代の身体には、これが何よりの贅沢。ある意味、寒くなってからこそが「車中泊のベストシーズン」の到来と言えるかもしれません。
山中湖の「紅葉まつり」幻想的なライトアップを歩く
今回の目的は、ライトアップされた美しい紅葉を鑑賞すること。 やってきたのは富士五湖の中でも最も標高が高い山中湖で開催されている、「夕焼けの渚 紅葉まつり」です。
メイン会場でもある「旭日丘(あさひがおか)湖畔緑地公園」に車を停めて、さっそく紅葉を見に行きました。
夕方(16:30〜20:30頃)になると、約1,000mにわたるもみじ街道や遊歩道がライトアップされ、周囲は幻想的な雰囲気に包まれます。
特に、暗闇の中に浮かび上がる鮮やかな赤や黄色のトンネルは圧巻の一言。昼間の太陽の下で見るのとは全く異なる、艶やかで美しい秋の景観を見せてくれました。
また、周辺には露店も立ち並んでおり、地元のグルメや各種体験イベントを楽しんだりと、紅葉まつりの賑やかな雰囲気をさらに盛り上げてくれます。
たった一人での散策ですが、秋の夜の心地よいお祭りムードを十分に堪能することが出来ました。
紅葉を充分楽しんだ後は、静かな暗い夜道を走って、今夜の車中泊地へと向かいます。 今夜は山中湖畔にある駐車場で、静かに一夜を明かすことにします。
車内温度9℃。冷え込む夜は、時間をかけて煮込む「もつ鍋」
湖畔の駐車場に到着しました。 車内の温度を計ってみると、室温は9℃、外気温はさらに低く6℃まで下がっています。 さすがに体が冷えて寒さを感じるので、すぐに温かい食事を作ることにします。
こんな寒い夜にぴったりなメニューといえば、やっぱり「鍋料理」です。 今夜はもつ鍋を作ります。
鍋を火にかけ、スープにキャベツや白菜、ごぼうにニンニクを投入、湯通ししたもつを合わせたら、時間をかけてじっくりと煮込んでいきます。
車内の狭い空間だからこそ、お鍋の熱気と湯気が優しく車内を温めてくれます。コトコトと煮込む音と、ニンニクやスープの香りが車いっぱいに広がるこの時間が、料理人としても至福のひとときです。
じっくり時間をかけて煮込み、最後ににらを投入したら、博多風もつ鍋の完成。
久しぶりに車の中で食べる温かい鍋料理。 冷えたビールによく合いますよね。ハフハフと息を吹きながら口に運ぶと、濃厚な旨味が体に染み渡り、冷え切っていた体がみるみるうちに芯からポカポカに。
仕上げはうどんを入れて完食。お腹いっぱいに満たされました。
美味しくいただいた後の、残った汁の処理も車中泊では大切なマナーです。 汁をそのまま外に捨てることは絶対にせず、凝固剤で固めるかペーパー等に吸わせて、密閉した上で「燃えるゴミ」として自宅までしっかりと持ち帰ります。
来た時よりも美しく、これが大人の車中泊です。
外気温3℃の静寂を歩く散歩と至福のモンブラン
食後、外に出てみると外気温は3℃まで低下していました。 軽く夜の散歩に出かけます。
ここは標高が約1000mあるため、夜風が非常に冷たく、肌を刺すような寒さに本格的な「冬」を感じます。もうすぐ、この美しい湖畔にも雪の季節が来るんでしょうね。
そんなことを考えながら散歩を終えると、ここからは秋の夜長をまったりと楽しむ「ひとり時間」の始まりです。
まずは温かい紅茶を静かに淹れます。 今夜の夜のスイーツは、秋の味覚を贅沢に使った「和栗のモンブラン」。
このモンブランは、サクサクとしたデニッシュ生地をベースに、濃厚なカスタードクリームとふんわりとしたホイップクリームが重ねられ、その上に和栗を贅沢に使用した渋皮色のクリームが美しくデコレーションされています。
口に入れた瞬間、栗の豊かな風味と上品な甘さがふわっと広がり、一日の疲れが一気に溶けていくような幸せな感覚に包まれます。
秋の夜長を締めくくるには、十分すぎるほど贅沢な時間となりました。
車内5℃。ワークマン寝袋とインナー寝袋で眠るリアルな寒さ対策
時刻は23時30分。そろそろ寝る時間です。明日は、少し早起きをして、美しい夜明けの富士山を眺めようかなと思っています。
現在の車内温度は5℃。
今夜使う寝具は、いつもお世話になっている「ワークマンのスリーピングバッグ(寝袋)」です。
実は「今年こそもっと本格的な冬用シュラフを購入しよう」と思いつつも、結局この寝袋を工夫して毎回の冬を凌いでいます。面倒くささもありますが、結局愛着があるから捨て難いんですよね。今でもまだ少し迷っているところです。
そこで、今夜は「インナー用寝袋(インナーシュラフ)」を中に入れて、重ねて寒さ対策をすることにしました。
このインナー寝袋、暖かさは非常に優れているのですが、最大の難点は「中に入ると窮屈なこと」。体が固定されるような狭さがあるんです。
でも、逆にこの密着感のおかげで冷気が入らず、暖かく眠ることも出来るんですよね。
ちなみに、今回はポータブル電源を節約するため、事前にセットしたホットカーペットは使用せずに眠ります。
それでは、おやすみなさい。
外気温0℃の朝。凍てつく空気と車内整理の穏やかなひととき
朝を迎えました。 車外に出て温度計を確認すると、外気温はなんと 0℃。車の周りの地面や草が、少し凍りついて白くなっています。 車内の温度も2℃まで冷え込んでいました。
冷たい朝の空気の中、温かい朝食を用意してしっかりとエネルギーをチャージし、体を目覚めさせます。
太陽が昇るにつれて、山中湖の周りもだんだんと賑やかになってきました。観光客や写真撮影の方々が集まり始めているようです。 私も出発の準備として、車内の整理整頓を丁寧に行います。
誰もいない静かな湖畔の駐車場で、誰にも邪魔されず、一晩ゆっくりと心からリラックスすることができました。
やはり、冬の入り口の車中泊は心が洗われますね。
まとめ
これからの季節の車中泊をより快適に、そして深く楽しむための自分なりのコツをまとめました。
- 【底冷え対策は「洗濯のしやすさ」と「床暖」を両立する】 床からの冷えを遮断するためにラグを敷きますが、アウトドアでは泥や食べこぼしで汚れやすいものです。「薄手を2枚重ねて敷く」という工夫をすれば、自宅の洗濯機で簡単に洗えて清潔を保てます。その間にホットカーペットを挟むことで、コタツのような快適な空間が手軽に作れます。
- 【冬の車中飯は「じっくりコトコト」煮込むメニューが正解】 もつ鍋のように時間をかけて煮込む料理は、調理の熱そのものが車内の優秀な暖房代わりになります。さらに、車内に閉じ込めた美味しい香りと熱々のスープをハフハフと食べる体験は、寒ければ寒いほど贅沢なご馳走になります。
- 【インナーシュラフを賢く使って冬用寝袋を代用する】 新しい冬用寝袋は高価で、収納もかさばります。現在持っている3シーズン用の寝袋に「インナーシュラフ」を追加するだけで、外気温0℃(車内2℃)の環境でもホットカーペットなしで十分に眠ることができます。多少の窮屈さはありますが、非常にコスパの高い防寒テクニックです。
冬が深まるにつれ、星空も景色もさらに澄んで美しくなります。皆さんも、しっかりとした防寒対策と美味しい温かいメニューを用意して、冬の車中泊へ出かけてみてください!


コメント