こんにちは。50代副料理長です。
今年の夏も、うだるような暑さが予想されますよね~。車中泊でも、夏の暑さ対策というのは大きなテーマの一つ。
特に、車内で頂く車中飯にとって欠かせないのが食材の管理です。
毎日いろいろな食材に向き合っている自分はもちろんですが、多くの車中泊ユーザーが食材の保冷・温度管理には頭を悩ませている事でしょう。
自分も以前は、クーラーボックスに氷を詰めてだましだまし使っていましたが、どうしても時間が経つと水浸しになってしまったり、肝心の冷え具合が頼りなかったりするのが不満でした。
そこで今回は、近づく夏に向けて、車中泊をさらに快適にしてくれる、最新の保冷ガジェットについてお話ししたいと思います。
ご紹介するのは、EENOUR(イーノウ)の車載冷蔵庫「D10」。
この冷蔵庫、なんとポータブル電源を繋がなくても「専用の着脱式バッテリー」だけで動くという、コードレス仕様なんです。
職場の巨大な業務用冷蔵庫に囲まれているプロの料理人の目線から、その冷却能力とスタミナ、そして車中泊でのリアルな使い心地を徹底的にレビューしていきたいと思います。
今回もおじさんの実験に最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
助手席が定位置!軽バンにぴったりな10Lのサイズ感と専用バッテリーの仕様
片手で持てる機動性と、おじさんが腰掛けてもビクともしない頑丈さ
さっそく届いた「EENOUR D10」の本体をチェックしていきます。
容量はソロ車中泊にちょうどいい10Lタイプ。重量は本体のみで7.1kgと、50代の私でも片手で軽々と持ち運べる軽さです。取っ手がついていて持ち運びしやすい点も好印象ですね。
大きさは、横が37.5cm、奥行き26.2cm、高さ43.5cm。
収納できる容量との兼ね合いもありますが、軽バンの限られた空間ではこのコンパクトさが正義で、助手席のシートの上にすっぽりと収まります。
また、本体は非常に頑丈に作られており、50代のおじさんが上にドカッと腰掛けてもビクともしないタフな設計。
天面には缶コーヒーなどを置いておける凹み(カップホルダー)も付いていて、車内でのサイドテーブル代わりとしても重宝しそうです。
見た目以上の収納力!ソロの1泊2日には十分すぎる10Lのキャパシティ
「10Lってどれくらい入るの?」と思われるかもしれませんが、これがなかなかどうして、プロの目で見ても実に効率的な収納力を持っています。
試しに食材を詰めてみると、1Lの牛乳パック、350ml缶、500mlのペットボトル2本が余裕で縦に収まります。
横に寝かせて詰め込めば、500mlのペットボトルなら最大で約8本、350ml缶なら約12本を同時に冷やすことが可能です。
ソロの1泊2日の車中泊で、晩酌用のお酒と、夕食と翌朝の調理用食材を保管する用途であれば、お釣りが来そうなキャパシティではないでしょうか。
1kgの相棒!スマホ充電もこなす多機能な専用内蔵バッテリー
そして今回の検証の一番の主役が、この冷蔵庫の背面にガシャリと装着する専用のリチウムイオンバッテリー(重量1.05kg / 容量15,600mAh)です。
このバッテリーの面白いところは、冷蔵庫を冷やすだけでなく、最大60WのType-CポートやUSBポートを搭載している点。
つまり、車内で冷蔵庫を動かしながら、同時に自分のスマートフォンを急速充電する「臨時のモバイルバッテリー」としても機能してくれるんです。
狭い車内での配線を減らしたい自分にとっては、この多機能さは非常にありがたいポイントですよね~。
エコモードで夜越し検証!プロの料理人も驚いた静音性とスタミナの実力
夜9時、実験開始!AC電源からシームレスにバッテリー駆動へ
それでは、実際の車中泊を想定した本格的なスタミナ検証を開始します。
まずは車のACコンセントを使って通電させ、冷蔵庫の庫内を冷やしながら、同時に専用バッテリーへの満充電を済ませます。
操作モードには、急速に冷やす「MAXモード」と、省エネの「ECOモード」の2種類がありますが、今回はバッテリーの持ちを試すため、ECOモードで温度を「10℃」に設定。
夜の9時、冷え切った庫内に翌朝用の食材とチーズ、冷たいドリンクをセットした状態で、思い切ってACコンセントを引き抜きました。ここからは完全に専用バッテリーだけの、コードレス単独運転のスタートです。
職場の厨房より遥かに静か!睡眠を邪魔しないコンプレッサーの駆動音
車中泊で最も気になるのが、寝るときの「作動音」ですよね。バッテリー駆動に切り替えた途端、ブーンというコンプレッサーの心地よいハミングが始まりました。
さっそく手持ちの騒音計を近づけて測定してみると、至近距離でも約50dBA。さらに、本体から約160cm離れた位置から測ると、なんと35dBA以下まで数値が落ちました。
世界保健機関(WHO)の基準では、快適な寝室の目安は30dBA以下とされているため、神経質な方は耳栓などで少し対策をした方がいいかもしれませんが、
毎日ホテルの騒がしい大型厨房や換気ファンの轟音の中で働いている自分からすれば、これは「ほぼ無音」に等しいレベル(笑)。
以前使用した自作クーラーに比べたら、はるかに静かと言えるでしょう。
関連)夏の車中泊は暑さとの戦い!副料理長が教える「火を使わない」車中飯レシピと装備品
実際、シュラフに潜り込んだらその静かさに驚いている暇もなく、いつの間にか泥のように深く眠りについてしまいました。
翌朝8時、やらかした大寝坊……それでもバッテリーは生きていた!
「心地よい静かさ」が災いしたのか、翌朝、目が覚めたら時計の針はなんと午前8時を回っていました。
夜9時半に就寝したので、実に10時間以上も爆睡してしまったことになります(笑)。家だったら嫁に叩き起こされているところですが、愛車の中は自分だけの天国なのでセーフです。
「しまった、寝坊した!バッテリーは切れて食材が傷んでいないか!?」
慌てて冷蔵庫の液晶を確認すると、なんとバッテリーのインジケーターはほとんど減っておらず、ピンピンと元気に稼働中。
蓋を開けてみると、中の空気はしっかりと冷えており、大葉やチーズも新鮮な状態のまま完璧に保たれていました。
よく考えてみれば、夜間は外の気温も下がっていたため、冷蔵庫のコンプレッサーが頻繁に回る必要がなかったのでしょう。設定温度に達すると自動で電力をほぼ0Wにする制御が賢く働き、無駄な電気を全く使わずに朝を迎えてくれたのです。
おじさんの大寝坊にも動じないスタミナに、深く感動してしまいました。
マイナス20℃の限界突破テスト!車内で楽しむひんやりフローズンデザート
わずか30分でマイナス16℃へ!驚異の急速冷凍パワー
無事に食材が守られたところで、冷蔵庫から取り出した冷え冷えの野菜とカマンベールチーズをクッキングペーパーで包み、10分ほど蒸し上げてシンプルな温野菜サラダの朝食を堪能しました。冷たい冷蔵庫があるからこそ、朝の生野菜のシャキシャキ感が一段と際立ちます。
朝食を終えた時点で、実験開始から約12時間半が経過。まだまだ専用バッテリーには余裕があります。そこで今度は、このD10の「本当の底力」を見るために、設定温度を一気に限界の「-20℃」、駆動モードを「MAXモード」に切り替えて、冷凍庫としての実力をテストしてみました。
庫内に凍っていない常温の保冷剤を放り込み、経過を観察します。
- 開始10分: 庫内表示は一気に0℃を突破。
- 開始20分: マイナス10℃に到達。バッテリーのメモリが4から3へ。
- 開始30分: なんとマイナス16℃まで急降下!
その後はマイナス18℃前後のガチガチの極寒キープ状態に入りました。ホテルの業務用冷凍庫にも引けを取らないこの冷えの速さは、コンプレッサー式ならではの圧倒的なパワーですね。
4時間半の死闘の末に!完全に凍りついた保冷剤とエラー停止
極寒モードに切り替えてから3時間が経過した頃、バッテリー残量はついに最後の1メモリ(1/5)に。しかし、庫内の保冷剤を確認すると、すでに表面が白くガチガチに凍り始めています。
そして実験開始から4時間半が経ったところで、バッテリーをすべて使い切り、安全装置のエラーが表示されて静かに停止しました。
「たった1kgの小さな内蔵バッテリーで、真夏の冷凍庫運用を4時間半も維持できたのか……」
これは完全にこちらの予想を遥かに超える大健闘です。これだけのパワーがあれば、キャンプ場に向かう道中で冷凍食品や氷、アイスクリームを買い込んでも、目的地まで一切溶かさずに運ぶことができますね。
夏の車中泊の贅沢!冷え冷えの「フローズンフルーツヨーグルトバー」
せっかく庫内がキンキンに冷えた冷凍庫になっているので、この冷却力を活かして、冷たい夏用のアウトドアデザートを作ってみることにしました。
作り方は料理人のレシピとしては拍子抜けするほど簡単です。水切りしたプレーンヨーグルトに蜂蜜を少し加えて混ぜ合わせ、クッキングペーパーを敷いたトレイに薄く流し込みます。
そこへ、スーパーで買ってきたイチゴやブルーベリーなどの色鮮やかなフルーツをこれでもかとトッピング。
これをマイナス20℃に仕上がったD10の庫内に放り込んで、じっくりと冷やし固めます。
数時間後、パカッと取り出すと、見た目もお洒落な「フローズンフルーツヨーグルトバー」が完璧に完成!
外の暑さを眺めながら、車内の特等席でパキッと割って口に運ぶと、ヨーグルトの爽やかな酸味とフリーズされたフルーツのシャリシャリ感が口いっぱいに広がり、最高の清涼感を味わえました。
少し室温で溶け始めた頃が、一番の食べ頃です。
まとめ
- 専用バッテリーを装着することで、面倒な配線なしの完全コードレスで駆動し、軽バンの助手席にすっぽり収まる高い機動性を実現
- 10Lのコンパクトサイズながら、500mlペットボトルが約8本、350ml缶なら約12本収納可能でソロ車中泊には十分すぎるキャパシティ
- ECOモード(10℃設定)の夜間運用では、10時間以上の連続駆動でもバッテリー消費を最小限に抑え、食材を完璧な温度で保護
- 静音性に優れており、ベッドスペースから離れれば35dBA以下の静寂を保ち、コンプレッサーの作動音を気にせず熟睡が可能
- MAXモードではわずか30分でマイナス16℃まで急冷でき、内蔵バッテリーだけで約4時間半の「ガチ冷凍運用」ができる圧倒的なパワー
仕事の厨房では大きな電力インフラに頼り切った冷凍・冷蔵システムを使っていますが、愛車の中に、ポータブル電源すら不要で「自立して冷え続ける小さなオアシス」を構築できるというのは、大人のガジェット遊びとしてこれ以上ないワクワク感があります。
もちろん、バッテリーが切れたとしても車のシガーソケット(DC電源)から給電しながら走れますし、別売りのソーラーパネルを使えば連泊での充電運用も可能という、隙のないシステム。
これまで「夏場の車中泊は食材が傷むから……」と敬遠していた方にも是非一度味わっていただきたい、おススメなコードレス冷蔵庫でした。


コメント