こんにちは。50代副料理長です。
連日うだるような暑さが続く8月。夜になっても気温が27℃〜28℃から下がらず、エアコンなしでの車中泊はかなり厳しい、、というか、不可能っていうのが現実です。
そこで今回は、少しでも涼を求めて神奈川県の丹沢(たんざわ)エリアへ。
冷たい川と美しいブルーの絶景、そして標高の高い山ならではの、「天然の涼」を感じることのできる、登山者やキャンパーには非常に人気の高いエリアです。
ふもとには、有名な温泉なんかもあったりするんですよね。
ということで、いざ1泊2日の避暑旅(車中泊)に出発です。
猛暑を逃れて丹沢へ。別世界の涼と初めての無印カレー
山あいの道を抜け、神奈川県丹沢エリアの「玄倉(くろくら)駐車場」へ車を滑り込ませます。
ここから川沿いへ少し歩くだけで、そこはもう別世界。日差しはジリジリと強いものの、木陰に入れば驚くほどひんやりとした心地よい風が通り抜けます。
川遊びのメインスポットは夏休みということもあり賑わっていたので、少し外れた静かな場所を陣取り、ここでまずは腹ごしらえ。
今日のランチは、コンビニの塩パンと、実は人生で初めて食べる無印良品のレトルトカレー。
アウトドア好きの間では定番中の定番と聞いていましたが、一口食べて納得。スパイスの角が立っていて大ぶりの具材がごろごろ入っています。
ハイキング途中での実食なので、温めることはできませんが、
川のせせらぎを聞きながら、冷たい川に足を浸して食べるスパイスカレーは五感に染み渡る美味しさ。
冷房の効いたホテルで頂く高級ランチも良いですが、こういった大自然の中で味わうお昼ご飯は、また格別ですよね。
次回は、子どもたちを連れて家族で来たいな、、って正直思いました。
漆黒のトンネルを抜けて、神秘の「ユーシンブルー」へ
お腹を満たした後は、以前から自分の目で見てみたかった景色を求め、さらに川の上流にある「玄倉ダム」を目指して歩を進めます。
50代の運動不足の身には少々こたえますが、
道は綺麗に舗装されており、傾斜も緩やかなので、蝉や秋の虫の声を BGM に心地よいハイキングが楽しめます。
道中、行く手を阻むように現れるのが「玄倉第2隧道(ずいどう)」。
このトンネルは緩やかにカーブしているため、中に入ると一歩先も見えないほどの完全な漆黒に包まれます。ライトを頼りに恐る恐る進むこのスリルも、山歩きのスパイスですね。
トンネルを抜けてしばらく歩くと、目的地の玄倉ダムに到着。
そこに広がっていたのは、言葉を失うほどに透き通った、吸い込まれそうな青。これこそが「ユーシンブルー」と呼ばれる神秘の色彩です。
ダムの水位が低いと見られないこともあるそうですが、今日は運良く美しいブルーを拝むことができました。
標高500mの天然クーラーと、プロの「放り込み」炊飯器レシピ
慣れない山歩きですっかり汗をかいてしまったので、仕上げは「中川温泉 ぶなの湯」へ。良質な温泉でさっぱりと汗を流し、本日の車中泊スポットへと移動します。
到着した場所は、標高約500m。山に囲まれているため、平地とは空気の重さがまったく違います。 さっそくスライドドアに自作の簡易網戸をセットし、反対側の窓にはこれまた自作の換気扇を取り付けます。
外の風を車内に引き込むと、まるでエアコンをかけているかのように涼しい風が通り抜けていきます。やっぱり夏の車中泊は「標高」が正義ですね。
身体を動かして心地よい疲労感に包まれながら、夕食の準備に取りかかります。
私の相棒である軽バンには、狭い車内でも快適に調理ができるよう、自作のシンクと折りたたみ式のサイドテーブルを常設しています。これがあるだけで、食材のカットや下ごしらえの作業スペースが劇的に広がり、ソロ旅の快適さが跳ね上がります。
今夜のメニューは、夏の終わりにふさわしい旬の味覚を詰め込んだ「鮭とトウモロコシの混ぜご飯」。
自分の今の車中飯スタイルは、基本的に炊飯器を使った「同時調理(ワンポット)」が基本です。
炊飯器で作る「鮭とトウモロコシのごはん」
- 材料: お米、鮭の切り身、生のトウモロコシ、醤油や出汁(お好みで)
- 作り方: 炊飯器の内釜にお米と水、調味料を合わせ、その上に鮭の切り身とほぐしたトウモロコシをそのまま乗せます。あとはスイッチを入れるだけ。
今日はインバーターからの延長コードを忘れてしまうという小さなうっかりがありましたが、炊飯器の真横でスイッチを入れれば問題なし(笑)。
IHコンロや鍋を使わないこの方法は、洗い物が出ず、狭い車内でも熱気がこもらないため、夏の車中泊には本当におすすめです。ただ、どうしても「蒸し・茹で」系の料理に偏ってしまうのが贅沢な悩みですね。
スイッチが切れるのを待ち、蓋を開ければ、トウモロコシの甘い香りと鮭の芳ばしい香りが一気に広がります。
底には香ばしい「おこげ」もできており、完璧な仕上がり。炊飯器にすべてを委ねた「ずぼら飯」ですが、プロの目から見ても文句なしのご馳走です。
夜が更けるにつれ、車外の温度計は26℃まで下がってきました。
ファンを回していると車内はどうしても2℃ほど高くなりますが、エンジンを切ったままでも窓を開閉できる「常時電源パワーウィンドウ」を活用し、風の通りを細かく微調整。 夜中に寒くなって途中でファンを止めるほど、涼しく快適な夜を過ごすことができました。
自家製バジルとカマンベールの極上ホットサンド
翌朝、外気温は24℃。 千葉の蒸し暑い熱帯夜とは比べものにならないほど、爽やかでひんやりとした朝を迎えました。
涼しいうちに、車内で定番の朝食「ホットサンド」を作ります。 毎回、中に何を挟むか考えるのが一番の楽しみなのですが、今回は欲張って具だくさん仕様に。
- 極上ホットサンドの具材: アボカド、ゆで卵、トマト、そして自宅の庭で大切に育てたバジルで作った「自家製ジェノベーゼ(バジルソース)」、さらに丸ごとのカマンベールチーズ。
ホットサンドメーカーのプレートにバターを薄く塗り、これでもかと具材を乗せたパンを力一杯プレスします。
焼き上がったホットサンドは、とろけたカマンベールとトマトの酸味、そして何より自家製バジルの爽やかな香りが鼻を抜け、最高の朝食になりました。
ゆっくりと外の緑を眺めながらコーヒーを淹れていると、山の向こうから太陽が昇り、一気に気温が上昇し始めます。
やはり山とはいえ、真夏の太陽の下では一瞬で酷暑へと逆戻り。
これはもう少し標高の高い場所へ移動する必要がありそうです。ということで、早速後片付けをして、さらに涼しい高みを目指して車を走らせることにしました。
まとめ
猛暑が続く季節でも、工夫次第でクーラーいらずの快適な車中泊は可能です。今回の旅の教訓をまとめます。
- 「標高」と「風の流れ」を味方につける 平地が熱帯夜でも、標高500mを超えるだけで気温は劇的に下がります。自作の換気扇や網戸を使い、車内の熱気を外に逃がして「外の冷たい空気」を取り込む対流を作ることが、快眠への一番の近道です。
- 夏の車内調理は「熱を発生させない」工夫を ガスコンロやIHは車内を一気に暑くしてしまいます。炊飯器による「ほったらかし同時調理」なら、スイッチ一つで熱を最小限に抑えつつ、鮭とトウモロコシのご飯のような本格的な一品が作れます。
- ポータブル電源とサブバッテリーの賢い運用 移動中に車のオルタネーター(走行充電)からサブバッテリー経由でポータブル電源を充電しておくことで、次の停泊地でも電力に困ることはありません。
夏の終わり、秋の気配が少しずつ近づくこの季節。皆さんも、涼しい山あいで贅沢な「自分だけの時間」を過ごしてみてはいかがでしょうか。副料理長の車中泊日記、次回もどうぞお楽しみに!



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