こんにちは。自分は高級ホテルの厨房で副料理長を務めながら、休日は車中泊を楽しむ50代男性です。
中間管理職として、朝早くから夜遅くまで毎日くたくたになるまで働いていますが、そんな自分の唯一の解放区が車中泊。
今回は、自分が約4年間続けてきた車中泊の中で、「これはなくても困らなかった」「逆にこれは必要だった」と感じたことを、実際に使ってきた道具や過ごし方と一緒にまとめてみました。
正直なところ、車中泊のスタイル次第では、ポータブル電源がなくても十分楽しめるというのが、今の自分の率直な結論ですが、購入を迷っている方や、自分と同じように、休日は車中泊を楽しみたいという方、老後の楽しみ方の一つして車中泊に興味がある、という方の参考になれば幸いです。
是非、最後までお付き合いください。
「場所選び」と自分なりの基準
まずは車中泊する場所の話です。
車中泊をする場所としては、「道の駅」「無料駐車場」「キャンプ場」「RVパーク」などがありますが、自分は旅先の状況(名所の特性、施設概要、環境、季節など)と、複数の候補があれば、その時の気分で使い分けています。
中でも、最近言われている道の駅にはちょっとした「ルール」があります。
24時間無料で便利なんですが、こちらの本来の目的はドライバーの休憩施設です。休憩や仮眠はOKでも「宿泊目的」はNGっていうのが原則なんです。
推奨されていない場所も多いから、一概にダメとは言えないまでも、事前の確認は絶対に必要です。
実際、自分も深夜のアイドリングやドアの開閉音が気になって眠れなかった経験がありました。だからこそ、静かな環境を守ることが結果的に自分の居心地の良さにもつながると感じています。
何よりマナーを守るのが、遊びを楽しむ大人の条件ですよね。
関連)刈谷PAと道の駅いなぶを比較|初心者が休憩しやすいのはどっち?
「RVパーク」は、安心を「買う」選択
今回の旅では「RVパーク」を予約しています。
「RVパーク」とは、日本RV協会が認定した、安心して車中泊ができる専用施設です。有料ですが、設備が整っているため、自分みたいに「静かに車中泊を楽しみたい人間」には、安心できる最高の施設と言って良いでしょう。
到着したのは、福島県猪苗代町にある「RVパーク リステル猪苗代」です。
RVパークの相場はだいたい2,000円から3,000円くらいでしょうか。
ホテルを併設した珍しいタイプですが、ここは電源やゴミ箱はもちろん、ホテルの入浴施設が使えるのが大きいですね。
キャンプ場も宿泊するための施設なので、泊まる分には良いんですが、当然のことながらキャンプ場はテント泊の人がメインなので、深夜のドアの開閉音とか、意外と気を使うのが難と言えば難。
その点、RVパークならお互い様というか、気兼ねなく楽しめるのがメリットだと思います。
最近ではいろいろな形態のRVパークが出来てきたので、用途や目的に応じて選んでみるのも良いでしょう。
お、、天気が良くなってきた。猪苗代湖が見える絶景。少し高いけど、温泉とこの静かさには代えられないですね。
快適な「寝床」が車中泊の命。フラット化へのこだわり
車内の準備を開始。今の時期、窓を開けると虫が入るから、はめ込み式の網戸は必須アイテムです。これ、取り付けが楽で重宝しています。
ただ、一番大事なのは「寝床をフラットにすること」です。
段差があると、自分みたいな50代の体には、翌朝の腰痛として跳ね返ってきます。今では全く段差のない車種も売られていますが、そうでない車であれば、何とかしてこれを埋める工夫が必要です。
自分は、クッションや毛布で隙間を埋めて、その上に厚さ7.5cmのインフレータマットを敷いて対策していますが、これだけで小さな車内が、自分だけの「極上寝室」に早変わり。
段差が完全に消えるこの瞬間が、DIY好きとしてはたまらない快感といえますね。
道具への愛着。ポータブル電源なしで「不便」を楽しむ
今回は、あえて「ポータブル電源」を使わずに車中泊をしてみます。最近は皆持っていると思いますが、購入をためらっている人にも、最初はなくても十分楽しめるという事をお伝えしたいので。
愛用の道具を紹介しますね。
- シェラカップ:コップにも鍋にもなる万能選手。
- snow peakのチタンマグ:軽いしスタッキングもしやすい。
- オピネルのナイフ:定番だけど、この折り畳みのギミックが男心をくすぐる。
- カトラリー:ほぼ100均。割れる心配のある陶器は避けるのが鉄則。
そして、自分の「相棒」たちがこれ。
- ホットサンドメーカー:フライパン代わりにもなる。
- メスティン&ポケットストーブ:ダイソーでも買えるけど、これで炊くご飯は格別。
- カセットコンロ:Iwatani製を自分でサンドベージュに塗装した自信作。
職場の厨房では便利極まりない最新の設備を使っていますが、外ではこういう「一手間かかる道具」の方が愛着が湧くんですよね。
車中泊を始めた頃は便利な物を揃えたくて仕方なかったんですが、4年続けてみると、多少手間がかかるくらいの方が休日らしさを感じられるようになりました。
五徳に合わない小さな鍋のために、100均の網を乗せる……そんな工夫が、仕事のストレスを溶かしてくれるんだと思います。
車内を自分だけの「隠れ家」にする夜の演出
夜の帳が下りてきたら、遮光カーテンをピラーに挟んで、外からの視線を遮断します。
くつろぐために、、とか、見られると恥ずかしいから、、というのはもちろんありますが、車内が見えないようにすることは、防犯上の観点からも重要です。もちろん、施錠はどんな時も絶対。
また、サンシェードやカーテンは暑さ寒さの対策にもなりますから、車中泊では絶対の必需品になりますよね。
更に、最近取り付けたサイドバーにランタンを吊るして気分を盛り上げ、DIYしたラゲッジボードをテーブル代わりにしてくつろぎます。こうやって、自分の好みに合わせて少しずつ手を加えていく事で、車への愛着がどんどん増していきます。
ただ、これらは絶対必要というより殆ど趣味の世界のもの。
車中泊スタイルによっても内容は大きく異なりますから、最初から一度にではなく、少しずつ自分の好みに合わせて揃えていくのが良いかもしれませんね。
メスティンで出来上がったうな重の贅沢
さて、お楽しみの夕食準備。米は家で研いで浸水させてきました。この「下処理」が、外での調理をスムーズにさせます。
メスティンの下にトレイを敷くのも忘れないように。
ただ、トレイはアルミホイルで代用すれば、洗い物を減らせるし、ポケットストーブの中にもアルミを敷けば、固形燃料の片付けも楽になります。
こういう「ちょっとしたズボラ術」も、面倒な作業で生じるストレスを緩和してくれるんですよね。
今日のメインは、安売りしてた国産のうなぎです。耐熱ジップロックに入れて、炊飯中のメスティンの蓋の上に乗せて温めます。これで一石二鳥。
ちなみに、車内での火気使用は「換気」が命です。
不完全燃焼による一酸化炭素中毒にならないよう、一酸化炭素チェッカーは必須。例え換気をしたとしても、きちんと安全性を確認できない場合は、使用を控えるようにしましょう。
ご飯は15分蒸らして、ほんのりおこげができたら、うなぎを乗せます。メスティンはもちろん、ジップロックも熱くなっているので、火傷には注意しましょう。あとはタレと山椒をたっぷりかければ完成です。
付け合わせは冷奴。合わせる飲み物は、関東限定の「未来のレモンサワー」。これ、生レモンが入ってて、レモンスカッシュみたいに飲めるから大好きなんです。
鰻はもう、やばい、、、ふわとろ。
仕事で「原価が…」なんて言ってる自分を完全に忘れて、ただただ旨い。最後の一口まで贅沢に味わいました。ごちそうさまでした。
温泉、アニメ鑑賞、そして就寝
片付けはウェットティッシュで拭くだけにして、本洗いは帰宅してから。外ではフクロウの声が聞こえます。
RVパークから歩いてホテルの温泉へ。露天風呂が広くて、夜風が最高に気持ちいいですね。
風呂上がりのビールを片手に、最近ハマってるアニメ『チ。 ―地球の運動について―』を鑑賞。ヨルシカの主題歌もいいし、信念のために命をかける姿に、なんだか胸が熱くなります。
寝る時はNANGAのシュラフ。今の時期は掛けるくらいがちょうどいいですね。
枕は妻から車中泊用に、、とプレゼントされたお気に入りの「白くまちゃん」。
モバイルバッテリーでスマホを充電して、おやすみなさい。
翌朝、初心のホットサンドとリステルハーブ園
おはようございます。
鳥の声が響く朝、最高に癒される目覚めのコーヒーは、あえて「ドリップバッグ」。昔はミルで挽くことに憧れましたが、結局めんどくさくなってこれに落ち着きました。
でも、それでいいんです。
休日は手軽に飲めて、ゆっくり景色を眺める時間の方が大事ですから。
朝食はハムとチーズのホットサンド。自分が初めて車中泊でつくった、思い出のメニュー。。あ、パンを乗せ忘れるっていう、プロにあるまじきミス。
でも、外で食べるならそれも笑い話。 デザートはヨーグルトにメープルシロップ。シンプルだけど、このサクサクのホットサンドが、昨日のうなぎに負けないくらい旨いんです。
猪苗代の絶景、そして日常へ
チェックアウト前に、お目当ての「リステルハーブ園」へ。
アンブレラスカイの幻想的な風景。水面に映るカラフルな傘が、万華鏡みたいで本当に綺麗ですね。さらにその先には、広大な菜の花畑。
黄色い波の中を泳ぐ鯉のぼりと、磐梯山のコントラスト。まるでナウシカになったような気分で、満開の花にパワーをもらいました。
車中泊は、自由だからこそ「マナー」がすべて。場所選びや準備、防犯も大事だけど、周囲への配慮が、この素晴らしい文化を守ることに繋がると信じています。
興味のある方は、是非心がけながら挑戦してみて下さい。
【まとめ】車中泊にポータブル電源は本当に必要?4年間で辿り着いた私の答え
「車中泊を始めるなら、高価なポータブル電源を買わなきゃいけないのかな…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
4年間、週末の車中泊を楽しんできた50代の私の結論は、「ポータブル電源がなくても、車中泊は十分に快適で最高に楽しい!」ということです。
最後に、ポータブル電源なしで車中泊を満喫するためのポイントと、4年間で分かった道具選びの答えを整理しておきます。
1. ポータブル電源なしでも困らなかった条件
- 気候が穏やかな季節(春・秋)や、標高が高く涼しい場所での車中泊
真夏や真冬といった極端な季節を避け、涼しい山間部などを選べば、大電力を消費するクーラーや電気毛布に頼る必要はありません。 - 1〜2泊程度の短期の車中泊旅
スマホの充電や夜間照明程度であれば、車の走行充電や大容量の「モバイルバッテリー」が1〜2個あれば十分に賄えます。
2. ポータブル電源の代わりに活用した道具
- カセットコンロ&ポケットストーブ(ガス・固形燃料)
IHクッキングヒーターや電子レンジを使わなくても、カセットコンロや固形燃料があれば本格的な車中飯(メスティン炊飯やホットサンド、鰻重の温めなど)が作れます。 - USB充電式のLEDライト・モバイルバッテリー
車内の照明はUSB充電式のコンパクトなLEDライトで対応。スマホ充電もモバイルバッテリーで事足ります。
3. 逆にポータブル電源が必要となるケース
- 真夏の猛暑日(ポータブルクーラーの使用)や、真冬の氷点下(電気毛布の使用)での車中泊
- 車内で長時間パソコン作業(リモートワーク)をする場合
- ポータブル冷蔵庫を常時稼働させたい場合
※こうした「過酷な環境」や「特殊な用途」でない限り、いきなり高額なポータブル電源を用意する必要はありません。
関連)【実録】外気温5℃の車中泊で、「Anker」の新型ポータブル電源を実証レビュー!
4. 4年間で分かった「残った道具」と「使わなくなった道具」の違い
- 手元に残った道具(本当に必要なもの)
- 「シンプルで多用途・一手間を楽しめる道具」
(例:カセットコンロ、メスティン、ホットサンドメーカー、ドリップバッグコーヒー、厚手マット)
→ 故障のリスクが少なく、準備やお手入れも簡単。多少の手間がかかる方が、日常のストレスを忘れさせてくれます。 - 使わなくなった道具(いらなかったもの)
- 「準備やお手入れが面倒で、電気に頼りすぎる道具」
(例:車内で場所を取る家電、挽くのが面倒になったコーヒーミル、割れやすい陶器のお皿など)
→ 車内という限られた空間では、「手軽さ」と「省スペース」が一番の快適さに繋がります。
さあ、明日からはまた、ホテルの厨房で「コスト」と「品質」の戦いが始まります。でも、この週末の自分だけの「隠れ家」での思い出があるから、また一週間戦える気がします。
皆さんも、もし今の生活に少し窮屈さを感じているなら、高価な道具を買い揃える前に、まずは小さな車にお気に入りの道具だけを詰め込んで、自分だけの解放区を探しに行ってみませんか?
最初は不便かもしれないけれど、その「不便さ」こそが、疲れた大人の感性をやさしく呼び覚ましてくれるはずです。
これからもマナーを守りながら、この最高の遊びを静かに続けていきたいと思います。
最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。


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