新型アトレーは車中泊向きか?友人の実車で本音検証してみた

こんにちは。50代副料理長です。

今朝も5時過ぎには厨房へ入り、仕込みを終えてきました。大手ホテルの副料理長なんて肩書きはあっても、現実はコストカットの数字と格闘する毎日。

そんな中、ある友人から「新型車を購入したのだが、もし車中泊をするとしたら、、」という前提で、検証して欲しい旨の連絡が入りました。

今回彼が購入したのは、2021年にフルモデルチェンジしたダイハツの新型「アトレー」です。

20年ぶりに4ナンバー(軽貨物)となり、その広さや機能性が魅力といわれるアトレーは、車中泊ユーザーにとっても注目の的ですが、一方で、「新型アトレーは本当に車中泊向きなのか?」「ベッドキットなしでも快適に寝られるのか?」そんな疑問を持っている方も多いと思います。

そこで今回は、彼のお願いを聞いて車中泊好きの視点から、フルフラット性能や居住性、調理との相性などを徹底的に検証してみました。

どうぞ最後までお付き合いください。

車中泊目線で新型アトレーを検証してみる

自分は大手ホテルの副料理長という立場の傍ら、休日はDIYを施しながら趣味の車中泊を楽しんでおりますが、正直、乗り物の専門的な紹介はあまり得意ではありません。

ただ、「この車を宿泊用に改造したらどうなるか?」という視点なら、まずまず得意分野です。

先日も、友人から「何の忖度もなしに思ったことを伝えて欲しい」と言われていますし、自分のブログで発信しても構わないとの了解も頂いていますので、様々な角度で検証しながら、この車の実力と車中泊との相性を、ガチの本音でお伝えしていきたいと思います。

驚きの「フルフラット」への変形ギミック

早速、荷室を見ていきます。

2列目シートは一見すると薄すぎて、「これ、本当にフラットになるのかな?」と少し不安になります。 実際に座ってみると、薄いわりに座り心地は悪くない。

リクライニングできないのが難ですが、身長170cmの自分が座ってもかなり快適で、4人乗車での移動も楽そうです。

でも、本番はここから。車中泊をするなら、シートを倒してフルフラットにする必要があります。

まず、大きなヘッドレストを取り外すんですが、これ、座面クッションと同じくらいのサイズがあるんですよね~。つるっとした能面だし、まるで座布団か??って感じるぐらい。

運転席からだと、後ろが見えづらいんじゃないかと危惧するぐらいですが、

実はこれ、後部窓の部分に支柱がスポッと入る穴があって、外したヘッドレストをそこにぴったり収納できる設計になっているんですよね。

大きさ的に、目隠し、、とはいかないまでも、簡単なマットや日よけシートの抑えなどには使えそうで、実によく考えられてるなぁ、、と思います。

実際にフルフラットにするには、シート側面のレバーを引き、背もたれを倒して、背面の紐を引っ張りながら床下に収納するだけ。

これなら片側だけであれば実質10秒もかかりません。

実際に操作してみても大きな力は必要なく、シートの収納はスムーズに行えますので、誰でも扱いやすい設計になっていると感じます。

1.95mの解放感!垂直な壁が作る「箱」の力

完全にフラットになった室内は、まさに「動く部屋」です。

カタログ値では室内長1.82mとされていますが、フロントシートを一番前までスライドさせれば、実測で1.95mから2.0m近いスペースが確保できます。

軽自動車の枠で2mの長さが取れるのは、本当にすごいこと。

自分のハスラーでは斜めに寝る工夫が必要ですが、このアトレーは身長172㎝の自分が横になっても、足元にも頭上にもたっぷりと空間があります。

殆ど段差もないから、 これならわざわざ高額なベッドキットを用意しなくても、インフレーターマットや家庭用の敷布団で事は足りそうです。

そして、さらに驚いたのが「壁」です。

普通の軽バンは天井に向かって少し窄まっているものですが、新型アトレーは壁が垂直に立っている。 だから四角い箱のような空間になっていて、数字以上の広さを感じるんですよね~。

中に入って背筋を伸ばして座っても、頭上にはげんこつ二つ分くらいの余裕があるし、実際に10分ほど座って友人とコーヒーを飲みながら話していても、頭上が広々としているから、圧迫感を感じないんですね。

これなら大掛かりな改造なんて必要ありません。

少なくとも自分なら、最初はマットと収納ボックスだけ積んで、使い始めるんじゃないでしょうか。

料理人目線でチェックする「換気と調理」

さて、車内で過ごすなら欠かせないのが「調理と換気」です。

新型アトレーの窓は外側に開く「ポップアップウィンドウ」になっています。 指3本分くらいの隙間が開くので、換気性能自体は悪くなさそうです。

防犯対策にも役立つし、冬の結露対策にも有効かも。。

ただ、「調理」という視点からすると少し気になる点も。

窓に換気扇を取り付けるスペースが狭いことと、雨が降った時に雨水が入り込みそうな形状であること。

換気扇が無ければ、必然的に(雨水が入り込まないように)窓を薄く開けるだけにとどめる必要がありますが、そうするとカレーや焼肉などを作ったときに、朝まで車内に臭いが残ってしまった経験があります。

本格的に料理をするなら、バックドアを開けて外でするか、匂いの出ないマイルドな料理に留めるのが正解かもしれません。

収納面では、フロントの天井部分に広々とした棚があります。

座ったままティッシュやアイマスクを取り出せるのは、面倒くさがりの自分には最高にありがたい装備ですね。

標準オプションの「魔法のボード」でテレワークも

この車には、側面に板を差し込める「溝」があります。

ここに35cm×130cmほどの板を置けば、あっという間にデスクが作れます。 12V・120Wのアクセサリーソケットも近くにあるので、車載冷蔵庫を置いて食材を冷やしておくのにもぴったり。

さらに、メーカー標準オプションの「ラゲージボード」を設置してみましたが、これがまた素晴らしい。 ガタつきが一切なくて、高さもちょうど良いんです。

ここでテレワークをしたり、収納ボックスを下に置いて、座ってリラックスしながら料理をしたり。 調理器具や紙皿を整理して、冷蔵庫から食材を取り出しながら調理する……まさに理想の厨房が出来上がるような気がしますね。

まとめ

  • 2列目シートの床下収納は片側10秒。あっという間に完全なフラット空間が完成する。
  • 垂直な壁の設計により、室内長は約2.0m、幅1.24mの広大な「四角い箱」を実現。
  • ポップアップ窓は換気には良いが、本格調理のファン設置には工夫が必要。
  • 標準オプションのボードを活用すれば、車内が即座に機能的なデスクや調理台に変わる。

いかがでしたでしょうか。

今回は検証の合間に、友人と一緒にコーヒーを淹れて飲むだけになってしまいましたが、それでも天井の高い開放感の中で過ごす車中泊は、きっと楽しいだろうな~と実感できました。

フルフラット性能や各部の収納設計を見る限り、メーカーさんは、この車を(商用車というだけでなく)「車中泊用」として、かなり意識をされたんじゃないでしょうか。

車内にはサービスホール(穴)もたくさんあるし、若い人たちが棚をつけたり照明を吊るしたり、新型アトレーは、自由にカスタムして遊ぶのにも最高の一台だと思いました。

ちなみに以前、自分の愛車も仲の良い友人に素晴らしいDIYをしてもらったことがあります。良ければ、そちらの記事も是非チェックしてみて下さい。

関連)DIYしたエブリイで伊豆車中泊!収納改善と同時調理を試した2泊3日

こんな人に向いている

・身長170cm以上あるが、足を伸ばして寝たい人
・DIYで車中泊仕様にするのが好きな人
・荷室空間を重視する人

向いていない人

・後席の快適性を最優先する人
・乗用車的な機能性を求める人

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