皆さんは、キャンプ場でカーサイドテントを使った車中泊をしたことがありますか。
カーサイドテントは、車の側面や後部に連結して、車の外にリビングのような空間を作れるアウトドアアイテムです。ただ、実際に購入するとなると、「一人でも設営できるのか」「軽バンにも積み込めるのか」「雨の日はどうするのか」と気になる方もいると思います。
そこで今回は、実際にキャンプ場でシェルタータイプのカーサイドテントを一人で設営し、車中泊をしてみました。設営にはかなり苦戦しましたが、テント内では一人焼肉を楽しみ、夜にはプロジェクターを使った「テントシアター」も体験。
実際に使って分かった設営の難しさや積載性、雨天時の撤収まで含めて、カーサイドテントでの車中泊がどのようなものだったのかをご紹介します。
カーサイドテントの設営
テントの種類と車への積載性
今回使用するのは、Amazonで購入したワンタッチ式のカーサイドテントです。
シェルタータイプですから、遮光性も高く虫対策にも優れ、プライベートも確保されていますが、一人キャンプのため、出来るだけ設営が楽なようにとワンタッチ式を選びました。
ただ、実際に車へ積み込んでみると、思っていたよりもコンパクトさに欠ける部分はありますね。
重さは6kg程度なので、それほどでもありませんが、専用のバッグに入れると長さが1mを超え、ちょっと小ぶりのゴルフバッグくらいの存在感があります。
私の軽バンでは積み込むこと自体はできましたが、遊び道具やその他の荷物と一緒にすると、荷室の居住スペースをかなり圧迫する大きさです。
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テント自体が大きいので、仕方ないといえば仕方ないのですが、軽バンで車中泊をする場合は、積載する荷物とのバランスを考えておいた方が良さそうです。
ただ、バッグそのものは手提げ形状になっているので、持ち運びには便利だと思います。
組み立てに大苦戦
いざ、テントの組み立てに入ります。
バッグから取り出して機材を並べ、説明書を頼りにテントを拡げていきますが、いざとなると正直その大きさにちょっと驚きました。
ただ、ワンタッチ式なので、天井の中心にあたる、一番上から出ている2本のひもを左右に引けばOK!と思っていたら、そんなに簡単にテントは広がってくれません。
ひもを引きながらテントを持ち上げても、フレームが生地に絡まっているのか、地面にひっかかっているのか、関節部分が折れたまんまでなかなか広がってくれず、あっちへ行って関節を伸ばしてみては、こっちへ戻って天井を持ち上げてみたりと四苦八苦。
何とか、自分の方へ持ち上げながら、対面を浮かせるようにすることで間接も伸び、テントを広げることができましたが、結局、ワンタッチ式と言いながら、何とか形にするまでに1時間以上もかかってしまいました。
途中、10回ほど心が折れそうになりましたが、正直コツが呑み込めていないと、初めは苦労するかもしれません。
初めて設営する場合は、説明書だけで簡単に設営できるとは考えず、ある程度時間に余裕を持っておいた方が良いでしょうね。
また、今回は風のない日だったので良かったですが、もし風が強かったりすると、幕体が大きいだけに、テントがあおられて一人での設営には危険が伴う事が予想されます。
海沿いなど風の影響を受けやすい場所でソロ車中泊をする場合は、事前に風速などを確認しておいた方が安心だと思います。
テント内をリビングにして一人焼肉
軽バンの横に広がるリビング空間
早速、出入り口のファスナーを開けて中に入ります。
出入り口と窓部分には、メッシュが貼られていますので、入るには2回ファスナーを空ける必要がありますが、夏場の虫対策としてはありがたいですよね。
中に入ってみると、「おお、広い!」。
天井は車高を優に超え、中は軽バン一台がすっぽり収まって、更にお釣りがくるほどの広さです。
軽バンの車内が寝室だとすると、こちらはゆっくりくつろいだり、食事を楽しんだりするリビングでしょうか。一人ではちょっと広すぎる気がしますが、窓を開ければ外の風景も楽しめますし、包み込まれる感じがとても落ち着きます。
ただ、設営時にフレームで傷をつけたせいか、天井付近の生地に15㎝ほどの亀裂を発見。
何度やってもうまく開かないことにイライラし、粗雑に扱ってしまったので仕方ないのですが、初めて使う新品を台無しにしてしまったことで、かなり凹みました。
皆さんも、どうぞお気をつけ下さい。
夕食はホットサンドメーカーで作る一人焼肉
設営が済んだら、テント内を整えて夕食の準備を進めていきます。
折り畳みのテーブルと機材置き用のラックを組み立て、ダイソーで購入したキャンプ椅子に、ポータブル電源やホットサンドメーカーなどを設置したら、次にやるのは食材の下ごしらえ。
今夜のメニューは、折角の広々としたテント内での食事ですから、豪勢に焼き肉を楽しみたいと思います。
用意したお肉は牛肉と手羽先の2種類。
熱源はホットサンドメーカーを使う予定ですから、細かく何度も焼くのは手間だし、効率が悪いと思って、牛肉はステーキ用の分厚いロース肉を用意。
手羽先もそうですが、ホットサンドメーカーは両面が熱源ですし、多少火力が弱いかな、という気はしましたが、蓋をすれば骨ぎしや中まできちんと火が通るだろうという計算です。
まずは両方のお肉に塩コショウを振ってなじませておき、お肉に合うたれも即席で作ります。
玉ねぎを細かくカットして、醤油、酢、シナモン、オリーブオイルを混ぜるだけ。玉ねぎは生よりも少し炒めたいところですが、それでも食感がアクセントになって、味に奥深さが増します。
シナモンも風味づけに一役買いますし、自分としては、余りゴチャゴチャいろんな手を加えるよりも、こうして素材の味を引き立てるようなシンプルな味付けが好きですね。
ステーキ用の分厚い肉を焼いてみる
準備が整ったところで、早速お肉を焼いていきます。
まずは軽くプレートを温めてから油を引き、牛肉を載せて上にローズマリーを散らします。そのまま少しおいて、裏面に焼き色を付けたくらいの段階で蓋を閉め、中まで火を通していきます。
しばらくすると、「チン!」という軽やかな音と共にお肉が焼き上がりました。
「ん?」
蓋を開けてみると、表面に、焼肉やステーキのあの香ばしい焼き色がついていません。ドリップも出てしまっていますし、ひっくり返すと裏面もそう。
予想では、グリラーで焼いた時のように、ホットサンドにつく焼き色をイメージしていたのですが。
恐らく分厚い肉を入れた瞬間にプレートの温度が一気に下がり、そのまま蒸し焼きのような状態になってしまったんでしょうね。やはりホットサンドメーカーでは、分厚い肉を焼くには火力不足だったのかもしれません。
次回は、プレートの予熱時間を少し長めにして、肉を載せた後の蓋を閉めるのも、もうちょっと我慢して様子をみてみたいと思います。
ただ、それでも自然の中で食べる一人焼肉は最高。
表面のカリッとした食感や、じゅわっと染み出る肉汁の旨さが味わえないのは心残りですが、自分で作って自分で食べるのですから、何の文句もありません。
開けたばかりの缶ビールと共に最高の夕餉を堪能できました。
ごちそうさまでした。
テントをスクリーンにして動画を楽しむ
食後は片付けを済ませ、今回のもう一つの楽しみである「テントシアター」の実験をしたいと思います。
いつもは車内に設置した小型のロールスクリーンで楽しんでいますが、今回は屋外で、自分だけの野外シネマを作ってみようという計画です。
テントには窓のような部分があって、食事中は換気のためにメッシュにしていましたが、ここを閉めてスクリーンにすれば映像を映し出すことが出来るんじゃないかという発想でした。
いつものように、ASUSの小型プロジェクターにFire TV Stickをセット、電源はポータブルバッテリーから取ります。周囲に音が漏れないようにイヤホンを着用して投影すると、「おお!」。見事なプライベート・シネマの完成です。
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視聴はNetflixの大好きな海外ドラマですが、やはり大画面で見ると迫力が違いますね。特にアクション系やSF、パニック映画など、臨場感を楽しみたい作品は大きなスクリーンで見るのが一番です。
ちなみに、テントに傾斜があるため、若干映像が台形になっていますが、入り込んでしまえば一緒だし、気になるほどではありません。
ただ、風が強い日や雨の日は微妙かも。
今回は風もなく晴れていましたので、実際に試していませんし、想像でしかないですが、スクリーンが煽られたり、大粒の雨で揺れていたりしたら、集中できないんじゃないでしょうか。
そんなことを考えながら、約2時間、テントシアターをゆっくりと楽しました。
気が付くと外はもうすっかり暗くなり、そろそろ寝る準備をする時間です。テント内を片付けたら、キャンプ場のシャワーを借りて、さっぱりしてから寝ようと思います。
今日はお疲れ様でした。
雨の中でカーサイドテントを撤収
おはようございます。
何となく外の雰囲気に胸騒ぎを覚えて目覚めると、なんと雨が降っています。
そんなに強い雨ではないですが、テントを張ったままで寝てしまったため、撤収は雨に濡れながらの作業になります。
昨夜のうちに撤収しておけば良かった、と後悔するも後の祭り。
雨脚が強まらないうちにと、早速飛び起きて撤収作業に入りますが、ちゃんとした雨具も用意してなかった為、あっという間にずぶぬれに。
幸い、テント内は無事だったので良かったですが、テント自体は水浸しでバッグに収納することも出来ず、そのままくしゃくしゃに畳んで水を切り、軽バンの床下の収納スペースに押し込んで撤収完了としました。
後日、天気の良い日に干して乾かしましたが、こうした手間を取りたくないという人は、天気予報を確認して、早めに撤収作業を終えておくか、そもそも購入を見送った方が良いかもしれません。
朝食もテント内で、美味しいパンケーキを焼くつもりでしたが、残念でした。
まとめ
- 自分が購入したシェルタータイプのカーサイドテントは、重さ6kg程度と持ち運びは可能だが、収納時の長さが1mを超えるなど、軽バンでは積載スペースをそれなりに圧迫する
- ワンタッチ式でもフレームと生地が思うように広がらず、初回の設営には1時間以上を要した。風の強い日に一人で設営する場合は、さらに注意が必要
- 設営後のテント内はまるでリビングのような広さで、テーブルや椅子を置いても十分な余裕があるほど。また、メッシュによる虫対策やプライベートの確保という点でも有効だった
- ホットサンドメーカーでの焼肉は、期待したような焼き色が付かず、食材の選択や調理器具との相性という面で再考が必要だが、テント内での一人焼肉そのものは楽しめた
- テントの窓部分をスクリーンにしてプロジェクターを投影する「テントシアター」は、実際に試してみると想像以上に楽しめた。ただし、風や雨の影響については今回確認できていない
- 翌朝の撤収は雨の中の作業となり、濡れたテントを軽バンの床下収納に押し込んで持ち帰り、後日、天気の良い日に干して乾かす必要があった
今回の経験から、カーサイドテントは、単に簡単で快適さを得られるアイテムという訳ではなく、設営の手間・積載性・天候への対応まで含めて考える必要があると感じました。
一方で、設営してしまえば車の横にもう一つのリビングができたような感覚で、一人焼肉やテントシアターなど、車内だけではできなかった楽しみ方ができました。
これからカーサイドテントの購入を考えている方は、便利さや楽しさだけでなく、積載できるスペースがあるか、一人で設営できそうか、雨天時に撤収する場合にどう対応するかなど、自分の車や車中泊スタイルに合わせた検討をしてみてください。
私も次回は、今回の経験を活かして、設営には時間に余裕を持ち、天候を確認したうえで撤収のタイミングを考えたいと思います。


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